音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

Silver Age / Bob Mould (2012)

快作来た!渾身の一撃喰らわされた!

久しぶりにボブおじさんの爆裂ギターが最初から最後まで響き渡る、スカッとする1枚。噂には聞いていたけれども、まさかここまで若返るとは思わなかった。SUGARのダークサイドを彷彿させるようなマイナーチューンにザクザクとしたコードストローク。轟音に埋もれ気味になりながらも、メロディラインが生きてくる不思議なミックス。

Foo Fighersの新作にゲスト参加したことが相当な刺激になっているのではないかと。Special Thanks欄にもデイヴ・グロールの名前があったくらいだから、結構影響されたのではないだろうか。SUGAR解散後から20年近くもDTMに近い環境でチマチマと音楽を構築していたBob Mouldが、ようやくここで本気を出してきたようにも感じられる。SUGARのリイッシューといい、今作といい、今年は相当に精力的になっているように思われて気分がいい。

いやぁ、この殺伐とした爽快感は相当なカタルシスだ。耳穴にイヤホンを突っ込んで、真夏の街中で爆音再生したい。きっとそれだけで人の二、三人は殺せるんじゃないだろうか。いやー、快作。