音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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RIDE ON TIME / 山下達郎 (1980/2002)

図書館にて発見。いや、なに、これ、凄い。A面でのリズムセクションがゴリゴリと刻む作品から、B面での甘いボーカルを堪能できるまでの振れ幅に驚く。先日発売されたベスト盤には厳密には1曲も収録されていないアルバムだけれども(オリジナルのアルバム『RIDE ON TIME』には、シングルバージョンは収録されていない)、まだレコードだった時代の音楽の美味しいところを全部注ぎ込んだような力作。そうか、職人は一日にして職人になったわけではないのだよな。こういう積み重ねがあって、職人として成立していくことになるんだろう。その音楽は基本的にコンテンポラリーだけれども、決して色褪せることのない色彩を放っている。残るべくして残る作品はこうやって作られていったのか。しびれる。