音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

ハイレゾへの道、その過程。

気がついたら18枚のハイレゾ作品を購入してきた訳だけれども、段々とハイレゾで買うべきか否かの見分けがついてきたような気がする。

スタジオやホールの空気感、楽器の打ち出す音に対する反射が聞き取れる音楽。ボーカルに艶を与える録音。そういった要素を持った作品こそがハイレゾのフォーマットを最大限に生かせるものだということに、ようやく思い至った。18枚で気がついたなら、早めにそこに行き着くことができた、とでも言いますか。

それもあり、基本的にクラシックはハイレゾであることに強い。SACDでも感じ取ることの出来る「破綻を起こさない録音」がされる(そう言った作品がハイレゾ対象として選出される)からだろう。ジャズももちろんいい。スタジオの空気の動きが見えてくるような作品もあるくらい。楽器の一つ一つが説得力を持って訴えかけてくるのだよね。

ロックは難しい。70年代、80年代の録音のよいロックを聴いてこなかったこともあってか、既存のCDとの差別化がどのように図られているのかが見えてこない。

打ち込み物は、選択した音の粒がハイレゾに向いているか否かを計算している作品であれば、ハイレゾの価値がある。一方でCDフォーマットで十分な音作りの作品もあり、これは一概に言えない。まだまだミュージシャンも研究の余地があるのではないだろうか。

ボーカル物はまだまだ自分の所有作品だけでは判別がつかない。歌に艶が出る事は確かだけれども、元の録音がNGだとしたらハイレゾである意味はないかもしれない。僕が持っている作品はたまたま当たりだったので、今後はこの辺もいい作品が出てきたら攻めてみたいと思う。

ま、猫も杓子もハイレゾというほど聴いているわけでもないので、のんびりまったりといい作品との出逢いを待ちますよ。ガツガツしてもお金が無駄に飛んで行くだけだ。