昨日届いた全集から第5番&第1番を。このディスクだけは図書館で揃えられなかったので、初めてSACDで聴く。
うん。やはりこの指揮者とこの楽団との組み合わせでならば、僕が遠ざけていた第5番も全く問題なく耳に入ってくる。いや、むしろ耳が集中を切らすことなく聴くことが出来る。なんて歯切れの良く、それでいて繊細な部分も持った演奏なのだろうか。第1番も同様。
さて、これでヤルヴィのベートーベン交響曲は全て聴いたことになるのだけれども、何一つとしてハズレもなく、何よりも聴いていて非常に耳と心が豊かになる演奏だらけだった。この全集を買うに踏み切ったのは限定生産盤であることと、そしてこれは一生の宝物になると確信したからだけれども、その確信に間違いはなかったと思わせる内容だった。限定生産盤といっても、あと15年もすれば普通のCDとして廉価盤で発売される可能性は高いけれども、それでは意味がない。SACDであったということも、購入に踏み切った重要なファクターなので。なぜSACDがクラシックのカタログばかりになってしまったのか、その理由は自明だわ。SACDのポテンシャルを生かすのはクラシックが一番だったからなのだということを、十分に実感させられた。
色々な角度から考えてみても、この全集を買ったことに一切の損はなし。まぁ、Amazonが8,500円という破格の値段をつけていたというのが、実は大きな購入理由でもあるのだけれどもね。1枚1,700円で、この内容ですから。