MP3で持ってはいたのだけれども「ま、一応ね」と言う軽い気持ちで借りてきた1枚。でも不思議とリリース当時に聴いた時よりも、楽曲がストンと腹落ちする感覚。
当時は楽曲の統一感のなさに耳が行ってしまっていたようだけれども、今聴いてみると、その統一感の無さがバリエーションになっていると言うことに気付く。これが全曲アンジェラ・アキの弾き語りだったら、相当に辛いことになりますよ。適度にプロデューサーを交えたり、ピアノ以外の楽器にも挑戦してみたりしたその証が、いい具合にシングル集という形でコンパイルされていると、今ならよく分かる。
これもある種の聴かずぎらいの側面があったかもしれないな。耳に優しく、時折強く響きました。なるほど、これがアンジェラ・アキの魅力の一片か。