19時に帰宅。20時に寝落ち。3時前に目覚める。疲れているという自覚はそれほどないのだけれどもな。
目覚めたら金曜ですから、お待ちかねのブーブレさんの新譜ですよ。前作があまり印象に残らないアルバムだったので、一時はどうなることかと思ったのだけれども、休養期間を経てカムバックしてきた彼の歌声とゴージャスなトラックは、もうこの上ないゴールデンアメリカングラフィティ。
1曲目が始まった瞬間に「大昔に再放送されていた画像の粗いアメリカドラマの中に映っているブラウン管の中で歌っているシンガー」と言ったイメージがふっと思い浮かび、それが最後まで集中力を切らすことなく続いている、本当に素敵なアルバム。
全てがアメリカのかつてのポップスを踏襲するスタイルであるにもかかわらず、それがバタ臭く終わらないのは、もちろん21世紀という今の音楽であると言う前提が一つ、そしてブーブレ自身がアメリカ人ではなく、カナダ人であると言うところの、よい意味での距離感のちょっとしたドライさがスパイスになっているからではないかと。
それにしてもここまで徹底してアメリカンに攻めていながらも、その本気さ加減が、力を入れての表現ではなく、あくまでもリラックスした雰囲気の中で語られているあたりにも、もう大御所の感がありますな。