THE ALAN PARSONS PROJECTのデビューアルバム(1976年作品)。
これ以降のARISTA時代とは全く異なり、完璧にプログレッシブロック。エドガー・アラン・ポーの世界を音で構築するというコンセプトが、非常にイギリス的なダークな世界に落とし込めている。これはアメリカでは絶対に生まれてこないわ。どんよりとして冷え切った湿度の高さが伝わってくるような作品。40分台の作品だけれども、それ以上の長さに感じられた。それは冗長というわけではなく、音楽として捉える以外の要素がふんだんに散りばめられているからなのだろう。
これはちょっとそうそう繰り返し聞ける作品ではないな。重い。重いけれども美しい。コンセプトアルバムの鑑と言い切っても良いのでは?