音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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雲射抜ケ声 / eastern youth (1999 44.1/16)

このアルバムはリリース当時に全然ピンと来なかったのです。前作があまりにも自分にとっての傑作すぎたので、それよりも格段に明るいこのアルバムのトーンが許せなかったのかもしれません。

そのように捉えてしまうほど、この当時の自分はある意味人生のドツボにハマっていたと言うことなのでしょう。24年前ですか。今から見ると、丁度人生の折り返しにいた頃ですね。折り返しで人生に折れていたのでしょう。

さておいて、改めて今聴くと、どこまでもeastern youthの音ではないですか。それも抜け感の強いeastern youth。スコーンと青空に抜けていく音。このバンドのことなので愁いも影もあるのですが、それらを踏み台にして天に向かって手を伸ばしているような作風。

ああ、人生なるもの、どこでどう出会って別れてまた再び出会うかも分からない。音楽もまた然り。あれから24年を経た自分は、音楽に対する物分かりもよくなって、受け入れられる器も大きくなっているのだろう。そこは認めてあげよう。

雲射抜ケ声