スピーカーを眺めながらふと思ったのですよ。
「あれ、○○○○を使ってなかったんじゃない?」と。その件について気になったのでオーディオの師匠様に確認しました。
「え?今まで○○○○使わないで聴いてたの?」と小一時間小馬鹿にされましたね。
オーディオの常識的に考えてみれば、それを使わないはずがないのです。なぜ今の今までそこに考えが及ばなかったのかと自分を責めましたね。
実際に使ってみると、あら音が激変。それまで甘めにフォーカスしていた音がスパンと決まり、エネルギー感だと思っていたものはただの荒さであり、音場は豊かに拡がり、低域の質がぐっとよくなり、と、このように挙げていくとキリがないのです。
このスピーカーで聴くようになってもう何年になるのでしょうか。その数年間一体何をやっていたのでしょうかね、私は。
そんなこんなでここ数日はずっと「標準的な音」で音楽をザッピングしておりました。人間、思い込みや放置は恐ろしいことに繋がるのですよ。たとえそれが趣味レベルの話であってもね。
引越前に気がついてよかったのか、引越してから気がつけば良かったのか。そればかりは分かりませんがね。ただしこの部屋での出音は長年間違っていたと、それは事実なのですよ。反省するよりも何よりも愕然ですね。