音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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パワーディストリビュータ CLASSIC PRO PD12II 導入

数年前からオーディオにおける電源の重要性は認識していたのです。オーディオの師匠様からも理論の説明を受けていましたし、自分も最上流であるところの電源による音の変化、改善は経験していたので。

しかしここしばらくはその電源のクオリティ向上にかまけて、他の機器の導入に走っていました。

そこで今回のパワーディストリビュータ導入に至るまでの経緯を。

元々はNASから再生させていたFLAC音源の音に疑問を抱き始めたことに端を発します。

どうもオリジナルのCD音源に比較すると薄味になっているような気がしていながらも、比較することの結果に恐れてそこにはあえて触れずにいたのです。

ところがどうしても気になってしまう。実際のところはどうなのだろうかと。ついにふと聴き比べをしてしまったのですね。使用した音源は山下達郎の『Melodies』でした。1曲目の「悲しみのJODY」で。

CDとFLACを比較すると、頭のドラムの段階でCDの方が格段にリッチなのです。音場も二回りほど広く響いている感覚。

これはFLACであることが影響しているのではないかとまずは疑い、WAVファイルとしてリッピングした音源とCDとで比較。これもまたCDの方が良好に聞こえる結果に。

これは決定的にNASが原因であるとオーディオ師匠様に語ったところ、NASはスイッチング電源だから然もありなん、との回答が。

そこでまたしても電源の壁でした。いつもこいつが立ちはだかる。

NASをSoundgenicからfidataに置き換えることで結果は変わってくるのではないかとも思いましたが、いかんせんこちらには価格の壁が。

そこでオーディオ師匠様が一言。「NASを買い換えようと考える前に、電源を根本的に見直そう」と。数年前から言われていた言葉をここで再び。

今回のNASからの音質改善課題はともかくとして、電源を整えることの重要性を再確認した上で、オーディオ師匠様の勧めもあって、サウンドハウス社での取り扱いとなっている「CLASSIC PRO PD12II」を導入してみることに。

と、ここまでが経緯なのです。

本日、現品が到着しまして、早速オヤイデの電源タップと交換しました。果たして結果は。

ま、やっぱりそうなるでしょう、と言ったものに。劇的に音が生まれ変わる、と言うほどではありませんが、変化は明確。

格段に音が整えられます。分解能が上がり、音の分離がよくなり、上品さが増します。導入したての際にはガッツがやや後退したかとも思われたのですが、機器そのもののウォーミングアップが済んだのか、耳が慣れたのか、それもやがて気にならなくなりました。

クラシック音楽においては、特にウィーン楽友協会の残響音が美しく鳴るようになりました。これまでの電源環境ではこの残響音がメインの音を殺してしまうきらいがあったのですが、それも一切なくなり、音全体としてストレスなく楽しめるように。

ロックやポップス、ジャズにおいても、上述の変化が功を奏してか、音が聴きやすくなりました。今までいかに余計な音、悪い意味での付帯音があったかが如実に分かる結果に。

電源を整えることは間違いなくオーディオには必要なこと。それをまたしても実感させられた次第。しばらくはこの体制でまいります。

NASの音質改善はしばしおあずけかな…。

今回導入したアイテムはこちら。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/135150/

夢幻シンドローム / UNLIMITS (2008 FLAC)

NASのコントロール用にタブレット画面をあてどなくスクロールさせていったら、このアルバムと目が合った。

再生。

たまに聴きたくなるのですよ、この歌謡パンクロック。あまりにもパンクマナーに則っているので、時折単調に聞こえることもあるけれども、それは致し方ない。

前置きはこの辺で。

「クローバー」が名曲過ぎて泣けた。いや、「泣けた」じゃないな。「泣ける」だな。いつ聴いても泣ける。

考えてみたら、この曲に出逢ったからこそ、その後数年間にわたってUNLIMITSを積極的に聴いていた時期があったわけで。

本編は以上。

夢幻シンドローム

POISON / REBECCA (1987 CD-DA)

32品番のCDで聴きましたよ。

この時代のキラキラしたSONYの音が心地よく。

まぁ、このアルバムはこのジャケットの色がその作品のカラーを如実に表わしているのですよ。トーンが暗いです。その暗さが今も昔も好きなのです。

ラストトラックが「OLIVE」で、表層上は明るく振る舞っていても、やはり根底にはこの紫色の暗さがあるのですよね。

自分の記憶が間違いでなければ、本アルバムからのシングルカットだった「MOON」もこのバンドの代表曲の一つに数えられますが、個人的には「NERVOUS BUT GLAMOUROUS」に見られる、個人的REBECCA真骨頂の女の泥仕合的な作品が大好きなのであります。表題曲とも言える「POISON MIND」もそうですね。この女性の圧力が、もう、聴いていて悶えますよ。たまりませんよ。

そんなこんな。

POISON

The Best of Dreams another side / REBECCA (1991 FLAC)

この前年にリリースされた『The Best of Dreams』がメジャーどころの大ヒット曲を集めた解散コンパイルだったのだけれども、発売当時からそれよりもこちらの「裏ベスト」的コンパイルの方が好きだったのよね。

おそらくこの当時からREBECCAに対しては天邪鬼な所があって『「フレンズ」なんかよりも「One More Kiss」の方が遙かに名作だ!』などと公言していた自分がいたのでありますよ。この2曲は表裏一体な楽曲だと思っているのだけれども、どうだろうねぇ。

「フレンズ」が世間に浸透している楽曲であることは重々承知の上なのだけれども、今でも「フレンズ」に関しては確かにREBECCAの王道だとは頭の片隅で分かりつつも、その王道からは外れていると言った感が否めずにいるのであります。

では、自分にとっての王道なREBECCAとは?

女性の嫉妬、ジェラシー満載のドロッとした詞曲の楽曲にあるのだと今でもそう思っております。

と言うことで、急にアルバム『POISON』、それもハイレゾリマスタ版ではなく、オリジナルの32品番CDで今から聴こうかと。5分探したら発見した。まだ手元にあることは知っていた。なぜまだしぶとくこのディスクが手元にあるのかまでは自分でも分からない。

では、酔い潰れなければ、また何か書きます。

The Best of Dreams~another side~

蜂-BARBEE BOYS Complete Single Collection- / BARBEE BOYS (2007 FLAC)

さて、月曜日の仕事が終わり、私の週末が始まる。

夜の一発目はこれで。在宅勤務用のPCを片付けている最中にここに収録されている何かの曲のフレーズが頭の中で回り出したのだよね。

このベスト盤、シングル曲でBARBEE BOYSの歴史を紐解いてみると、アルバム『√5』あたりからの密かに忍び寄る断末魔が、意外と長く続いていたことを再確認してみたり。

そのような視点で捉えなくとも、やはりこのバンドはコンタ&杏子のツートップボーカルに、素晴らしいコンポーザ兼特異なギタリストであるイマサ、そして地味ながらもしっかりとサウンドを支えるエンリケとコイソの5人で築き上げられた、唯一無二、ノーフォロワーな存在であったなと。

今聴いてみても、結構格好よいのよね、これ。もちろん自分の中での思い出補正などのバイアスが相当にかかっているのは承知の上で。

蜂-BARBEE BOYS Complete Single Collection-

FiiO M5を買い戻す

表題のママなのですがね。

買い戻されたFiiO M5

在宅勤務に伴い、朝の街を散歩するようになったらスマホにTWSの音では納得が行かなかったわけですよ。

かといって散歩にWALKMANを持ち歩くほど酔狂にもなれない。

何かいいソリューションを、と考えていたところに、ここの過去ログを読みまして。「そうか、M5があったか!」とね。

とは言えとうの昔に手放していた物をさてどうするかと思案。まぁ、そこはこの世の中、入手するのには様々な方法があるのでさほど苦労もせず。高い物をつかまされることもなく。

しかし実際に再び使ってみると、どうしてこいつを手放したかなと、過去の自分を小一時間ほど問い詰めたくなるばかり。

このサイズ、この軽さ、そしてこの音。あり得ないです。そのようなことはファーストオーナーだった際に実感していたはずなのに。

イヤホンには死蔵になりかけていたDunmer Proを流用。3.5mmケーブルに換装し直してM5に接続すると。いやはや、もうね、これはね、小一時間。

細かいことをとやかく言いたくなったならば、自分はNW-WM1AM2の音を聴いていればよいわけですよ。

M5にはM5の絶対的なポジションやロールがあるのです。そして数ある現行のDAPには、このようなある意味における変態仕様な品は存在しないと言う事実。価値はそこに見出されるわけですよ。相対的にどうこうではなく、絶対的なものとして。

今日日のDAPが音質追求の重厚長大に走りつつあるのはまごうことない事実。スマホが音楽再生機として十分に機能している今、DAPに求められるのがそのようなことになるのは仕方がないこと。

そのような今現在に対するカウンターとしても機能するM5は、その今の自分にだからこそ必要な存在なのだろうと、改めて実感させられるわけです。

二度と君を手放したりはしない。おかえり。

初秋の八ヶ岳山荘

9/1 5:30の木立

9月になりました。

5時起床。曇天模様の朝でスタート。寝起きのコーヒーを飲みながら、カピュソン兄弟・ブラレイによるベートーヴェン:ピアノ三重奏曲から『大公』を。その後にサイモン・ラトルとベルリン・フィルによるシューマン:交響曲第3番を。

昨日の朝よりも今朝の方がやや冷え込んでいます。窓を開け放っているので、高原の緑の空気が部屋に流れ込み、鼻腔をくすぐります。

これを書いている今、外気は17℃。東京は現在26℃だそうです。帰りたくないと思う瞬間。

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トンボが運ぶ秋

山荘午前9時。

散歩へと出向く。一本道を往復30分ほど。昨日のルートとは異なり、整然としていながら鬱蒼としている山荘ゾーン。面白みには欠けたかな。

それでもいつもの東京の住宅街散歩とは全く異なる光景と空気を存分に味わったのであります。

帰宅後の音楽はL'Arc~en~Ciel『REAL』で少しずついつもの音楽を取り戻すかのように。

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主のいない森の主

午後12時。

1時間ほど横になってウトウトしていたら、雨音で目が覚める。少しすると雷鳴も。山の通り雨。

窓を閉め、ダイニングに降りる。ややひんやりとした空気。どうやら今日は変わりやすい山の天気そのもののようだ。

山荘管理人は網戸の張り替えを始めた。私はまだ少しボンヤリとした頭と目のままで、Pat Metheny Group『American Garage』を再生。その後Michel Camiro『Essence』へと。

今日は何時頃にここを出発するのだろうか。今日までが私の今週末の休み。明日からはまた在宅勤務が始まる。通勤をする必要がないので、何時に帰ろうとも構わない。

もうしばらくのんびりとボンヤリしていよう。

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雨緑

16時前。

雨は大雨になり、近隣の自治体には大雨警報が出ているほど。そろそろ帰り支度をしてもよい頃合いなのだが、この雨では外に出ることもままならず。

管理人は網戸の張り替えも終わってしまい、私も眼の調子が本調子ではなく、ここに来て時間を持て余す、ある意味において贅沢な一時。

音楽はPat Metheny Group『Letter From Home』、上原ひろみ『Silver Lining Suite』、Rodrigo Y Gabriela『Mettavolution』と進んでおります。