音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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True / L’Arc〜en〜Ciel (1996)

日本人でよかったと思う瞬間だよね。

ポップ史における米英のイニシアティブというか米英至上主義というか、そういったものは当面揺るぎようがないはずなので、日本はアジアの一辺境国としてのオリジナリティを追求し続けることに意味があるのです。アジアのオリジナリティというのは、世界でも類を見ないほどにトワイライトゾーンであるところのオルタナティブであるということなのです。

そこに加えて日本でのポップは米英偏重主義なきらいがありますがゆえに、発酵食品的邦楽マダガスカル化が突き進んでいくわけであります。掌に取ったハンドソープを練りながら、少しずつ水を加え大きく泡立て、原材料と同じでありながらも形も目的も大きく異なるそれにしていくように、日本の音楽は練り上げられていくのであります。