借りっぱなしのDVDを、ようやく開く気になった。映像物と向き合うには、それなりのモチベーションが大切なのだ。
あの日の感動を再び。とはいえ、半年も前の話なので、トレースというよりも追体験をしているような感覚。スピーカーから音を出しながら、オープンエアのヘッドホンで音を聴いているような、シンクロとズレとの共存。
映像を観ているはずが、気がつくと目を閉じて音に感覚の全てをまかせてしまうのは、ライブを観ている最中と全く同じ。ライブ会場だろうと自分の家だろうと、「音によって動かされる何かとともにある自分」が気持ちよいからこそ、僕は音楽を聴くんだろうな。
しかしオオヤユウスケの目が。あれはフィルターの極端にこっち側か、三枚向う側かを自然に見ているんだろうな。