音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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恋歌2008 / V.A. (2008)

http://www.k-plaza.com/shop/item_05_09_05090067

韓国より荷物が届く。ラブソングばかり4枚組71曲も収められたコンピレーション。パッケージからしてすごい。A4変判のブックレットに写真集たっぷり。写っているのは収録されている歌手か?

オーディオ的な音の良さは結構感心。日本も見習おうよ、これ。で、肝心なのが中身。送り主曰く「初期チャゲアスは別方向に曲がっていった結果みたいな」。歌謡曲を総打ち込みにしてR&Bのテイストを載せる。そこに韓国的激情に愛情に熱情をたっぷりとつけ込んで取り出して純粋に歌のみに特化して曲を作ったらこんな感じになりましたというガラパゴス的帰結。

いやいや日本も相当に音楽におけるガラパゴスだとは思っていたけれども、韓国本土はそれどころではない。日本で活躍している韓国人アーティストはいかんせん音が日本用につくられてしまっているので、やたらとくせのあの麺に濃いスープが絡み合ってしまいわけのわからない音楽になってしまっているのだけれども、発音におけるバラエティが若干少ないように思われる韓国語で、韓国向けの曲重視のアレンジに乗せているものだから非常にシンプル。しかしなんともなんだこれは、韓国版「歌謡ステージ」を見ているような気分になってきた。

まだDISC1だけれども、もうこの時点で相当にお腹いっぱい。なんかアジアでチャゲアスや徳永英明がうけていた理由が今ごろになって分かってきたような気がする。こてこての浪花節歌い上げ系アーティストが彼の国々ではうけやすいんじゃないかと思ってみたり。