録画していたものから。オリジナル曲とカバー曲とのバランスが良く、最後までじっくりと楽しめた。闘病生活後に高音が出なくなったなどといわれておりますが、なかなかどうしてオリジナル曲ではあのいい高音を聞かせてくれますよ。思うに「VOCALIST」シリーズで高音をブイブイ言わせてしまうと、男性が女性の曲を歌うという最も重要なコンセプトの大きな部分が欠けてしまうことになってしまっていたんじゃないかと。
しかし「雪の華」をこの人がカバーをしなければ僕の中でこの曲の評価は決して高くはならなかっただろうし、「VOCALIST」シリーズの美しさに気づくのも遅かっただろうと思う。カバーというものにはそういう役割があるのだということを忘れずにいたい。