カルトから超メジャーまでひたすら80年代中盤の曲で攻めまくる、宮藤官九郎渾身の選曲。カルトな歌に関しては初めて音源を所有するのでありがたみがあるけれど、それ以外の散々聴いてきたヒット曲に関してはもうお腹いっぱい。それでも借りてきてしまうあたりがカルマなのだろうな。全40曲。この時期の「青春歌年鑑」の美味しいところ(特にアイドルソング)を力一杯みっしり詰め込みました、という品物。イヤと言うほどに聴いてきた曲でも、曲順マジックで聴けてしまうのも事実。
新発見?ないない。そんなものはない。大沢逸美とクラッシュギャルズが入っていたことが唯一の収穫と言えば収穫。でも通勤時に手軽に80年代ヒットを楽しみたい時には使えるアイテムになるかもしれない。あ、クドカンのライナーノーツは楽しめた。「あぁ、この人は分かっているなぁ」という感覚で読んだ。
しかしこんなありがちなコンピレーションまで売れてしまうあたり、「あまちゃん」効果というのは凄まじいものがあるのだな。