音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番〜第6番 / カザルス (2003)

なんか無伴奏チェロ組曲の波が僕の中で来ているようで、今日も先日の続きを聴く。今日は4番から。

4番は何とはなしに聴いていたのだが、5番が始まった瞬間、何かが始動したような気がして、ひたすら音を耳で追っていた。えらくカッコいい。どう述べたらいいのだろうか。茨の聖域に入り込んだとでも言えば良いか。これは普通の人では入っていけない世界だぞ、という立入禁止マークが目の前に見え続けている。その後ろでカザルスが無心に演奏している様子。そうか、名を残す人の演奏というのは、触れると切れるのだな。得心して聴き終える。

さ、今度聴く時はシュタルケルでの演奏だ。モダンな演奏はどうこの曲を料理するのか、楽しみにしておこう。