音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

スクリャービン:ピアノソナタ全集 / アシュケナージ (1975,78,82/2014 SHM-CD)

何番と決め打ちをせず、最初から最後まで聴き流した。

初スクリャービン。タワレコオンラインのまとめてオフのセールを漁っていたら発掘した2枚組。奏者はアシュケナージ。

スクリャービンという名前自体、見るのも初めて。アシュケナージが弾いているピアノソナタだと言う、それだけの理由で購入。あとは野となれ山となれ、の精神で。

何と言いますか、静かなる感情の起伏が激しい楽曲が並んでいるな、とボンヤリと聴いていた。当然の事のように、前半では眠っている場面もあった。

これは理解しようとして聴くものではなく、ピアノという楽器の表現の可能性を見出すための音楽ではないかとも思った次第。恐らく、演奏は難しい部類に入るのだろうな、とも。

音の起伏ではなく、感情の起伏のように感じられたので、これは心が死んでいるような時のカンフル剤としても使えるのではないかと。静かに心を動かしていくための音楽。