2020年に行われた、配信ライヴのBlu-rayボックスセット。配信リアルタイムではあえて鑑賞せず。Blu-rayが出るだろうと踏んでいました。
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まずはDAY1を鑑賞。
最初のうちこそ、観客が存在しないB'zと言う異常な事態に若干の戸惑いがあったものの、聴いているうちに気がついたことがあった。
それはバンドが非常に落ち着いた、ある意味において引きの演奏をしていること。
観客による煽り、のせられることがないためなのか、メンバーがある意味においてB'zバックに長けているためなのか、冷静に盛り上げる、その二律背反な演奏をこなしているように感じられた。堅実な演奏なのだ。
そしてフロントマンの2人の、なんともリラックスしたプロフェッショナルさの具現。
B'zとして今何をすべきなのか、熱を伝えるために自らの力のみで発熱する必要があることを的確に捉えているからこその、SHOWCASEの名を冠したライヴを「伝える」行為に専念しているように見て取ることができた。
何よりも時代を区切っていることが功を奏して、その時代を濃縮させた純度の高いB'zを堪能できることが、これほどまでに大きな仕掛けになっていたのかと考えさせられた次第。
そして、客観的に見ていたはずが、最後の最後で思わず涙が出そうになりながらも、見て、聴いて、歌っていた。
このDAY1と言う存在は、自分にとっては高校から学生にかけての青春の日々を彩ってくれた楽曲たちで構成されているもの。
最後に涙ぐんでしまったのは、きっとそう言うことなのだろうな、と。選曲の純度の高さが、自分をその時代に転移させるがごとく構成されていたのだから。
となると、この後は自分の青春時代の暗黒期に徐々に入っていくDAY2以降と言うことになるのだろうけれども、いや、そこは純粋にB'zの音楽を楽しませて頂きますよ。時代とともに変化していったB'zの楽曲そのものを。