ようやくSaigenjiのライヴソースがハイレゾ配信された。CDリリースから1ヶ月遅れでのリリース、待ちに待った。まずはヘッドホンリスニングにて。
これは曲順の妙なのだろうか、ライヴの時間が進むにつれ暖まっていく演奏が克明に記録されている。その熱い演奏、ボーカルに対して、録音は非常に冷静。
鳴っている全ての音が何一つ、隠れることも潰れることなく、ライヴハウス独特のプレゼンスと相まって、箱からグルーヴが飛び出してくるような感覚。間違いなくSaigenjiのライヴだ!と思わせるミキシングが痛快。
ステージ上の楽器の定位が明瞭かつ、出音が非常にクリア。
ドラムとパーカッションはその全てが細やかに記録されている。この音が出ることで、ライヴ感、楽曲のグルーヴがより一層明確になっている。
土台を支えるベースも軟弱な録音になることなく、ライヴ独特のうねりをしっかりと作り上げていることがよく分かる。
ピアノ、キーボードは箱物ライヴとは思えないほどに煌びやかに記録されている。このライヴソースでの華として、美しく鳴り渡る。
そして肝心のSaigenjiのボーカルとギター。これまたマイキングとミキシングの妙なのだろう、ド真ん中をやや空けて、PAから出てくる音であるかのような雰囲気。これがこの音源の開放感とライヴ感を作り出していることは明らか。
そして語るに欠かせないのがオーディエンスのリアクション。これを録音に積極的に加えていることで、ライヴとしてのグルーヴが完成している。
以上、ハイレゾ音源解禁日、真夜中のヘッドホンリスニングでのファーストインプレッション。オーディオ特性寄りのインプレッションになってしまったのはご愛敬。
Saigenjiのライヴとしての熱量は、もう自分が改めて書く必要もないでしょう!と言うことで。この音源、聴けば心の中のグルーヴが火傷するよ。