音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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オーディオのラビリンス(闇のラビリンス)

NEO iDSDとAccuphaseのアンプとをXLRケーブルで接続。使ったケーブルはWireWorldのOasis 8。これくらいのグレードが、全体のバランス的にも丁度よいだろうと。

そしてもう一つ「まぁ、NEO iDSDのヘッドホンアウトの音がよかったからと言って、システムに組み込んでの音はまた別物だろう」とたかをくくってたのですよ。甘く見ていたのですよ。

ところがどっこい、音が出てきた瞬間に唸りましたね。いや、驚きましたね。

これまで聴いていたESOTERICの音と、遜色のない音だったのです。

いや、もちろん音の傾向は異なります。特徴が異なるとでもいいましょうか。それでも音の資質、素質そのものは本当に遜色のないものだったのです。

もうそこからは何が起こったのか、訳が分からなくなり大パニックですよ。

音源をとっかえひっかえ聴き比べ。聴けば聴くほど何が何だか分からなくなってくる。そのうちに音が同じに聞こえてきてしまうほど。

どうしてこんなことになったのか…。NEO iDSDを舐めていたと言うだけでは片付けられません。AccuphaseとESOTERICとを接続しているトランスペアレントのケーブルが実はこのシステムには合っていないのか?WireWorldの方が相性がいいのか?まさかESOTERICの音はこの程度なのか?いやいや待てよ、そもそも…エトセトラエトセトラ。

もう頭の中がグルグル状態。このようなオーディオのパニックは初めてだったかもしれません。

そのうちに何もかもがイヤになりかけ「オーディオなんてやってられっかよ」と口走りそうになりましたね。ネガティヴスパイラル。

そして呆けました。しばし思考停止に陥りました。音楽も止めた状態でボンヤリとしていました。自失です。

自失しながらもその前と同じ事を考えていました。頭の中が整理できずに。そんなに早くには答えなど出やしないのに。

と言うことで、まだ答えは出ていません。まぁ、ゆっくりと考えて、ESOTERICの地位を再びフックアップさせる方法を考えましょう。

…いや、NEO iDSDが出来過ぎなのだよな。こいつ、ただのヘッドホンアンプにしておくには、あまりにももったいないですよ。お持ちの方は、是非ともオーディオシステムに組み込んで使ってみるべきです。もちろんXLRケーブルを使って。

ああ、闇のラビリンス。オーディオのドアからドア、駆け抜け。崩れ落ちていく。自分が持っていた固定観念とこれまでの経験。

もしかしてこれが初めてのオーディオでの挫折経験なのかもしれないのでは。