音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ファンクラブ / ASIAN KUNG-FU GENERATION (2006 44.1/16)

ソングライティングのペンが充実して走っていることが見え、サウンドにはあらゆる方向から光を当てた、アイディアに満ちあふれている作品。3rdアルバムではまだ拡張の手を緩めることがない。

音作りはソリッドなものとなり、より筋肉質なアンサンブルを楽しむことが出来る。

ロックのテンプレートに縛られることなく、様々なリズムパターンに挑戦する様も果敢で興味深く見て取ることが出来る。2ndアルバムでの充実路線のままで拡幅させる方法もあったのかもしれないが、一つところにとどまることのないチャレンジ精神がこのバンドの原動力なのだろうとうかがい知ることも出来る。

バンドとして決して一本調子に済ませることなく、カメレオンであることも恐れない進化を求めている様がここにあると知ることが出来た。ここまでで十分に大きな収穫を得ることが出来た次第。

ファンクラブ