5年前にこれを聴いたときには「小っ恥ずかしい」などと書いていたのだけれども、今になって聴くとなかなかの歯ごたえですよ。5年前、何がそんなに気に食わなかったのか。
このオリジナル盤がリリースされた当時でも、自分にとってはどこか美里からは卒業かな?と思わせるニュアンスを抱いていたのは確か。今ならば美里のポップサイドとロックサイドをうまく橋渡ししている作品ではないかと思いながら聴ける。棒球シンガーだとも思い込んでいた節があるのだけれども、なかなかにカラフルだしね。そのブレンド感が当時はどっちつかずに受け止められたのだろうな。
そして聴きながらウィキペディアでミュージシャンクレジットを見ていたのだけれども、改めて、もう、錚々たる面々ですな。既に鬼籍に入られた方もいらっしゃる。そういったプレイに耳を澄ませてみると、当時の美里が持っていたパワーはそこからも作られてもいたのだと分かるのです。
ああ、私も随分と大人になったものだ。遠くに来たな。