番組中に流れるウィーン市内の映像に、数年前に訪れたときの懐かしさを感じてみたり。あの当時にクラシックファンだったら、鼻血を出しかねない観光ができたかもしれないというのに。若すぎた自分を呪う。
マゼール指揮。古典道に足を踏み入れたばかりの僕は、マゼールという指揮者の名前は知るものの、演奏そのものは初めての体験。演奏が始まってすぐに、論理的ないしデジタルな演奏に惹きつけられる。聴きやすい。
デジタルという表現は、「0」と「1」という二進数という意味ではなくて、二進数が作り上げるビットを細分化方向に突詰めた音、という意味合いであって。
取っつきやすい演目ばかりのニューイヤーコンサートだからか、余計に、その音のデジタル感が目立って面白い。緻密でありながら必要以上の重さを感じさせない演奏が心地よかった。クラシックでも、この手の内容ならば日常的にヘッドホンステレオで聴いても楽しめるんだろうな。
今日のDVDないしCDがリリースされるなら、買う価値はありそうだ。(もうスケジュールが組まれてる…ニューイヤーコンサートはフットワークが軽くてよいなぁ。ASIN:B0006L7M7C / ASIN:B0006TPH0S)
女性が演奏していたのには驚き。チューバを吹いていた東洋人が、妙に日本人のように見えたのは気のせいかしらん。目や頬の線が、韓国や中国という感じではなかったんだよな…。