あぁ、なんで今の今までこのアルバムを敬遠していたのだろう。見世物小屋の巡業サーカス団のような妖しい世界。怖いもの見たさを過剰に演出しながらも、音楽としてもしっかりと聴かせる。詞とメロディにおける女性の恐怖を美しく引き出している。それでいてバラエティ豊かな陰の世界。
1枚目だけで満足していた過去の自分、甘いよ、甘すぎる。ここまで聴かなきゃ分からないものがあったよ。この作品を聴いてからそれ以前の作品をひもといてもよかったかもしれない。買って正解。いや、きっとこれも巡り会いのタイミングというやつだろう。今でなら分かる何か、というものがある。