音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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降るプラチナ / 新居昭乃 (2000)

入手当時は「自分には少々難しいかな」などと思い、ごくたまに取り出す程度の作品だった。で、妙にズブズブと沈んでいる今、ふと再生してみたら、これが見事にはまった。

この音世界はなかなかのサイエンスフィクションだ。サイレントムービー的な音像の重なり方。矛盾しているけれどもね。

統一された音が鳴らされるのではなく、何かVJ的な要素を携えて音とボーカルが展開されていく。めまいを起こしそうな上下逆転の世界。見事な無重力感と言ったところ。iTunesに眠っている新居昭乃の古い作品に対しても、そろそろ聴ける耳を持つようになってきたということか。