音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第1&5番 / ベルグルンド(パーボ), ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 (1986/1991 CD-DA)

クラシックの師匠が「シベリウスを聴くならこれ!」と半ば半狂乱になって常々訴えていたので「ほんまかいな」と思って聴かせてもらったところ、一発で「すんません。私が間違っていました」となった1枚。聴かせてもらったその日のうちにご購入していた物を、ようやく本日解禁。

NCのヘッドホンでじっくりと聴くと弱音部の音までしっかりと聴き取れるので、シベリウスが何を意図してそんな極端な弱音部を設計したのか、などと諸々の事を考えながら音楽に没頭することが出来ますな。そして結論、これはラトルのシベリウスを聴いた時にも感じていたことではあるけれども、ここで確信。シベリウスは「大地と天空の曲」を描く美術家であるということ。

総体的に言えば、宇宙なんですな。「お前も狂ったか!」と思われるかもしれないけれども、だってそうなんだもの。宇宙と言ってもホルストのように遙か彼方まで行くレベルの宇宙ではなく、あくまでも天空レベルの宇宙。手を伸ばした先にある指と指の間に見える星々と言った天空からやって来る風のようなもの。そして大地では精霊が踊るのでありますよ。「お前やっぱり狂ったか」と言われるかもしれないけれども、だって、そう感じたんだから仕方がないじゃないか。

手持ちのレコード芸術の交響曲盤の月評特選盤ムックを読むと、ベルグルンドの指揮によるシベリウスは、ヨーロッパ室内管弦楽団とのタッグで完成を見たとある。となると、欲しくなるのが常じゃないですか。近々買います。間違いなく買います。Amazonで見たら交響曲集が3,000円程度でありました。これは聴きたい。是非、聴いてみたい。

NCヘッドホンはクラシックの室内リスニングにもよく効く、素晴らしい道具。ベルグルンドの指揮によるシベリウスは、素晴らしい映像美。

素敵だ。