金太郎飴、金太郎飴と騒いでおりますが、そんな中でもやはりfripSideは進化しているものでして。
なんだろう。今作は曲の並びにワビサビが効いているとでも言いますか。相変わらず長尺なアルバムを作る八木沼悟志様ではありますが、その曲順の並びのためなのか、今作はツルッと聴くことが出来る。
この手のバリエーション豊かなデジタルポップを現役で作り出せる人は、もうそうそうおらず、絶滅危惧種の伝統芸能と化しているのだけれども、その中でも古びることなく、常に新機軸をどこかに織り込むあたり、最早職人でありますな。
とは言え、贅沢は言いたくなるものでして、ハードチューンを聴くと「一度、八木沼悟志のトラックで男性ボーカル物を聴いてみたいな」と思うわけですよ。