音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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J.S. バッハ:ヴァイオリン協奏曲、シンフォニア、序曲とソナタ集 / イザベル・ファウスト, ベルリン古楽アカデミー (2019 ハイレゾ 96/24)

こちらも国内でのハイレゾ配信は無し。

ファウストのヴァイオリンは耳に痛く刺さることなく、かといってマイルドに過ぎるほどでもなく、ウェルバランスで耳に届くので非常に心地よいのであります。そこにバッハのヴァイオリン協奏曲と来る物だから、心地よいことこの上なし。

例えばカルミニョーラのヴァイオリンでも「天上の音楽だなぁ」などと思えるものだけれども、ファウストのヴァイオリンはそれをさらにほぐしたような形で音として形作られているので、この演奏を聴いているだけで本当に天に召されそうになりますよ。教会の天井画を見上げながら、その場で聴いているような雰囲気とでも言えばよいのでしょうかね。