音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ブルックナー:交響曲第7番 / ヴァント, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1999/2019 SACD)

日の出に向かう時間帯のブルックナー第7番。

ブルックナーは録音が古い方がよりそれらしく面白いと友人が言っていたけれども、自分にはまだその違いが分かっていない。

これは何となくではあるけれども、楽曲の誕生からの歴史がまだ比較的浅いのと、改訂版が多い分、曲の見通し方や解釈が、時代、少なくともディケイド単位で変わってくる作曲家なのではないだろうかと思っている。

そう考えてみると、長くブルックナーを振り続けたヴァントは、その時代による違いを最もよく知っていた指揮者だったのではないかと思えるようにもなってきた。

70年代から80年代にかけてのヴァントの録音も手元にあるので、いつか、ブルックナーがもっと自分の中にしっかりと食い込む日がやって来たら、その録音の比較もしてみたいと思った次第。