音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Gåte Ved Gåte / Kari Bremnes (1994/2017 SACD)

ノルウェーのジャズシンガー、カリ・ブレムネスの1994年作品。2017年SACDでのリイシュー。

知ったきっかけは、愛読している「VIVA! SACD」さんのアーティクルから。

vivasacd.hatenablog.com

こういう作品には勘が働くのよね。「これは自分の好みっぽいぞ」と。リンクされているSpotifyから斜め聴きして「確定!」となり、購入。

暖かみある中にも怜悧な鋭さを感じさせるボーカルは、北欧で育まれたそれならではなのだろうか。演奏も極限まで音を削り、それでいて奥深さを表現しているサウンドスケープが心地よい。

全体としてはトラッドな雰囲気を抜群に味わうことが出来る。北欧という自分の生活からは異次元でもある世界からの音楽であることも、印象に影響していると思われる。

SACDとしての音質も抜群で、とにかくどんどんとボリュームが上がっていく。音量で情報を稼ぎたかったのだよね。ある所で我に返って普段のボリュームに戻したけれども。

音作りはボーカル、楽器ともにシャープな輪郭。1994年作品であることを考えると、SACD化の段階でそれ相応のリマスタを施したのではないかと考えられる。

これは大当たり。「VIVA! SACD」さんのこまめな情報収集とアップデートに感謝する次第。

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