めくるめく豪華絢爛な郷ひろみワールド、そのDisc4を聴きました。
このディスクは大幅にキャラクターチェンジ、そしてその固定を図りに来ているピリオドではないかと。「GOLDFINGER '99」の成功に気を良くしてなのか、相当にノッている郷ひろみを味わうことが出来ますね。近年の氏のイメージはこの辺りでほぼ定着しているといっても過言ではないかと。
大人としてのイメージ、アダルトな郷ひろみ像はバラード三部作などである程度確立されたという自信を持ってしてなのか、それらを全て踏み台にして相当にかっ飛んでます。チークタイムまでをも網羅した完璧なるパリピ像ではないかと。とにかく全力で聴き手を食いにかかってます。
思い起こせば出自は筋金入りのアイドルなのですよ。それを決して亡き者にしない、サービス精神の塊のようなプロフェッショナルな姿がここにはあります。ここは大人のアイドルとしての再デビューにあたる時期だったのでないかとも思えてくるほど。
「何をやっているんだろう、この人は」と呆れたり失笑するのは簡単なこと。いやいや、そうではないのです。この歳になってもここまでハジけることが出来ることに感心させられるべきなのだとようやく気がつきましたね。
ミディアムスローの曲を聴かせる力はもう十分に証明されている、シンガーとしての力を見せつけることに成功しているのです。あとは遊び心を発揮することに専念するのも当然の流れだったのではないかとも気付かされました。
ここまでキャリアを重ねながらもまだまだ充実期を継続、拡張させていることの素晴らしさ。この5枚組、聴き所があり過ぎて困りますね。飽きを感じさせないまま、残り1枚までやって来ましたよ。