音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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このところちょっと

0.
ものの書き方を忘れそうだ。

1.
この2年ほどだろうか、通勤の往復にしているイヤホンからは80年代から90年代の、かつて散々浴びるように聴いていた音楽が流れていることが多い。

単なる懐古趣味かと思っていた時期もあるのだが、今日の今日にふと気がついたことがある。

最近の音楽を全く聴いていないわけではない。イヤホンからの音が耳に邪魔になるか否かといった次元の話において、懐古的な音楽の方が遙かに耳にやさしく、またボリュームも上げられるメリットがあるのだと。

もちろんそれら音楽の音質が、近年のリマスタ音源のリリースもあり、格段に向上していることも多分に影響している。かつて聴いていた音と今聴いている音とでは解像度が全く異なる。その分、音楽への没入感も高まり、聴いている上での楽しさも増しているのだ。

そこまで行き着いたところで、さらにもう一つ気がついた。それはイヤホンそのものの再生能力の大幅な向上も、このところの音楽を聴くには辛くなっていることに影響を及ぼしているのだと。

イヤホンからの音が見え過ぎることで、今日日のサウンドの詰め込み具合の全てが詳らかになり、それを耳と脳とが処理する上でリラックスを導き出してはくれなくなっているのだとも思うに至った。

加齢と懐古趣味だけではなく、まさかイヤホンの性能向上がこのよう現象を生み出してしまっていたとは。

2.
上述文の最後に「お釈迦様でも思うまい」と置きかけてやめた。

3.
解像度には自信がなさそうなダイソーイヤホンでも買うか。

4.
8月頃に予約したと記憶している「有線ピヤホン5」が発売延期になり、10月末発売に。気長に待つつもりではいたけれども、気長になり過ぎてそれを買ったこと自体をすっかり忘れてしまいそうだ。

5.
DEZOLVEの最新作が絶賛格好良い。いや、格好良いという次元を超えている。

アルバム全体を通しての見事なフレッシュネスとラグジュアリー感の両立。サウンドや楽曲そのものにおけるメリハリ加減がこれまでとは全く異なる次元に。活動10年目にしてこの域に到達なのかと考えると末恐ろしいものがある。もっとやってくれ。

6.
それにしても2024年は本当にJ-FUSIONの当たり年だな。

CASIOPEA-P4、DIMENSION、TRIX、かつしかトリオとベテラン勢がそれら作品で大きく気を吐いた感があるのだけど、最後にDEZOLVEが頭一つ抜きん出て全てをかっさらっていった感すらある。

7.
DEZOLVEの話もそうなのだが、積ん読ならぬ「積ん書き」とか「積ん聴き」対象になっているものが相当な量になっている。夏頃に発売になったような気がしている米津玄師のアルバムについてさえ、まだまともに言及できずにいる。

そもそも春頃に発売になったような気がしてる宇多田ヒカルのベストアルバムですら、さほど再生回数を稼げないでいるのだから。引っ越しして以降、私は真っ当に音楽を聴いていたのだろうか。

8.
最近、物理面でも精神面でも生活面でも憑き物がゴソッと落ちたので、「聴く」ことと「書く」ことに再び注力していきたいとは思っている。

9.
と言ったことを、中森明菜やら小沢健二やらを聴きながら書いてみた。

10.
ダメだ、そりゃ。