音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Bluesound NODE 2i導入記

Bluesound NODE 2iを導入しました。

機器の詳細はWebに転がっている様々な記事を参照いただくとして、自分は導入までのあれこれを。

元はと言えばAmazon Music HDとSpotifyからの音源をもっと腰のある、オーディオとしての音に出来ないかと言う疑問を常に持っていたことに端を発します。

それまではDAPであるFiiO M11 Pro SSからデジタル同軸アウトでDAC(ESOTERIC K-07Xs)に接続して聴いていました。それはそれで確かにビットパーフェクトな音は出せますが、送り出しがDAPと言うこともあり、聴感上の限界が低いことを実感しながらも、そこで妥協をしていたのです。

ところがたまたま知ってしまったこのNODE 2iの存在から「これを使えばきっとオーディオ的な音になってくれるはず」と信じて購入したのであります。

さて、物が届きました。小さいねぇ。華奢だねぇ。

機器のセットアップは非常に簡単。同軸デジタルケーブルを接続し、電源ケーブルを結ぶ。電源は自動的に入る。次に予めスマートフォンにインストールしていた「BluOS Controller」を起動。Wi-Fiの設定画面からルータの設定を入力。続いてファームウェアのアップデートが始まる。待つこと10分ほど。アップデートが完了すれば、それで機器側の設定は終了。

まずはSpotify。BluOS Controllerは起動したままで、これまた予めスマートフォンにインストールしてあるSpotifyアプリを起動。Spotifyアプリから出力選択をNODE 2iに設定。

はい、音が鳴りました。

「!」

鳴ったってものじゃありませんよ。「これが本当にSpotifyか!?」と感嘆の嵐。しっかりとアタックと厚みのある、オーディオとしての音が鳴ったのです。圧縮音源のSpotifyでこれです。Amazon Music HDではきっと卒倒するに違いありません。

続いてAmazon Music HD。BluOS ControllerからAmazon Musicを選択し、次に進め…ない。認証の段階でコケる。イレギュラーなURLだと指摘されたり、Amazon.comで認証をしろと騒がれたり。

あれこれトライしてみるも、大体この2パターン。まったくもって次に進めません。1時間ほどああでもないこうでもないとやってみるも、どうにもならず匙を投げる。

しばし休憩をはさんだ後、頭を冷やして再挑戦。

認証を求められる画面にて、落ち着いて手順を踏む。すると機器を認証する画面にようやく進めました。ごくごく普通のAmazonのログインを済ますと、はい、成功。ここまで休憩を含めて4時間経過。一体自分はどんなループに入り込んでいたのかと、小一時間。

さて、鳴らしてみましょう。予めあたりをつけてあった96/24のクラシック物を再生。

オケがふくよかに鳴る!明らかに音は24bitのそれ。まごうことなくそれ。続いて自分が聴き慣れた音源を次々にザッピングしていくと、いやはや、これまでのDAPの音はやはり子ども騙しだったかと、ある意味納得が出来る結果に。

厚み十分、アタック十分、分解能十分、空間処理十分。比較はあえてしませんが、手持ちの24bit音源に比較すると若干薄味なのは、これがサブスクリプションサービスであることと、機器のエージングがされていないことに起因するものでしょう。

おおよそ予想通り、想像通りの音作りではあったのだけれども、それよりも何よりも、サブスクリプションサービスの音質をここまで上質に味わえるとは。

結論。NODE 2iは既存のオーディオシステムに組み込み、サブスクリプションサービスを楽しむには極上の存在であります。なによりもこの音がこの値段で出るのかと驚くべき価格設定。

まずは到着初日の数時間における導入記と簡単なインプレッションでした。音の変化や楽しみ方の新発見などがあれば、それはいつも通り、さり気なく記事に含ませて追い追い語ります。

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NODE 2i