音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Best Selection / 松本伊代 (2005)

で、石川秀美と比較する時点で何らかのまずさがあることは覚悟の上で言うと、こちらは「歌もの」としての楽曲がコンスタントに提供されていたな、と。その辺は、テレビ番組における「へたくそなアイドル」の烙印をひたすら払拭すべく楽曲が次々と提供されたことによるのかな、などと思ってみたり。

石川秀美のベストものが「あ、こういう展開だったんだー」と記憶追跡型で確認するのとは対照的に、松本伊代のそれは「ああああ、これを聞きたかったんだよ!これを!」と思える曲が多いわけで。

その点、もしかしたらレコード会社のキャラクターという要素もあるのかな、などと。ものすごく「キャニオン」な匂いを感じる。「楽曲勝負」ということで。

個人的な思い出&思い入れで語ると、このベスト盤に収録されている曲をエアチェックしたカセットテープのことが妙に思い出されて面白い。「ビリーヴ」だったら、当時は珍しかった42分テープ(といえば、当然DENONっすよね?>時系列型常識的に)に録音したなぁ、とか。

ということで「聴き応え勝負」なんてものを勝手に展開するのであれば、松本伊代の勝ち。

さて、と、もっともっと主観的に書くよ。

「恋のバイオリズム」と「あなたに帰りたい」を聴けたことに大満足。あとは、カセットテープで死蔵扱いにされている、後者の12インチバージョンをサルベージできるか否かというところに焦点が当てられるわけで。