荘厳なシベリウス、雄大なウォルトン。ボーンマス交響楽団の演奏を聴くのはこれが初めてなのだけれども、なかなかどうして非常に堂々とした音が鳴っている。70年代にはこれほどまでに厚みのある演奏をするオケが本当にあちこちに存在していたのだなと実証しているかのような。
そしてイダ・ヘンデルのヴァイオリン。これまた始めて耳にする音だけれども、70年代における女性のこの演奏は、クラシック界において相当な重みを持っていたのではないかと、勝手に想像してしまうのです。
一発で全てを把握出来るタイプの楽曲ではないけれども、「カッコいい」と言うことだけはダイレクトに伝わってくる、熱く厚い演奏。
自分のクラシックに対する「ピンと来る」演奏や楽曲は「カッコいい」がポイント。そのポイントをストレートに撃ち抜いてくれました。これはいい物を手に入れた。タワーレコードの独自企画盤20%OFFセール万歳。