Twitterで流れてきたワーナーミュージックの紹介文を読んで「え?チェンバリスト?」と驚き、軽く調べてみると、さらに驚き。この音源を聴いてさらに驚き。
1991年生まれのチェンバリストで、西欧では既にその名を轟かせているという。
事実、ここに収録されているのは、バッハがチェンバロのために書いた楽曲はほとんどなく、リュート、フルート、ヴァイオリンなどのソナタをチェンバロ用にアレンジした作品が並ぶ。奏者自らがアレンジを施した作品もある。
演奏は非常に煌びやかで、古めかしい要素が全くない、艶やかに現代的な演奏。
チェンバロという楽器に現代的と言う表現を用いてよいものか悩むところではあるけれども、このフレッシュかつ斬新さを感じさせる音を耳にすれば、確かにその様な表現が引き出されたとしても当然の事と言えよう。
チェンバロの音を好む耳には必聴の作品。
このような奏者、作品が存在することを知らずに今までいたとは。大いなる損失。いや、大いなる発見。
Twitterもたまには役に立つ。