なぜかこのアルバムも夏のアルバムと言う印象が自分の中にあります。
氏のモスキートヴォイスが苦手な方には絶対に聴き通せない品ではあるけれども、その何かと難しいハードルを乗り越えている自分にとっては非常に興味深いアルバムであり続けています。
小室哲哉プロデュースがブームになる前夜にリリースされたこの作品からその後のTKワークスの妙を読み取ることは難しいのだけれども、氏が比較的内省的に音を積み上げているスタイルからは、ある種のウォーミングアップのような、またTM NETWORKを終わらせて次に向かう為の禊ぎだったのではないかとも思わせるものがあるのです。
これまた長年聴き続けている作品ですが、先ほどCDを買い戻しました。リマスタ盤を手放していたのですよね。
しかし氏のモスキートかつねっとりしたボーカルは得も言われぬ快感を引き出しますな。