音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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TOKYO TOWER / 葛谷葉子 (2022 48/24)

田中裕梨をAmazonで眺めていたら、この方のCDがサジェストされたのですよ。その昔どこかで名前を見かけたような気はするけれども、触れたことがなかったな、と。調べてみると、あの90年代末期から00年代初頭にかけてJ-POPで盛り上がっていたR&B系シンガーに曲を提供し、自らも歌い手として活動されていた方とのこと。

好奇心からこの21年ぶりのリリースという最新作をサブスクで聴いてみたところ…ありゃ、今の自分の趣味にドンピシャ。なにこれ。

J-POPでは決して最早メインストリームではないR&Bテイストなのだけれども、人間味ある体温が感じられる優しいトラックとボーカル。何よりもオシャレ。BPMが緩めに抑えられているのでゆったりと楽しむことが出来ると同時に、かつての女性R&Bのようなむせる匂いを持った官能的な要素を排しているクールさ。

アルバムの尺も40分を切る潔さ。シャレた時間を過ごしながらも、そのランデブーがあっという間に終わってしまうような感覚。「アーバンポップ」などと言う単語も全く使われなくなった昨今ではあるけれども、そのワードがピタリとハマる素敵な都会の夜の時間を演出している。

そのような流れでついついサブスクで2回ほどリピートして、思わず音源を購入してしまいました。さらに1回再生。全く飽きが来ない。もう1度聴いてもよいくらい。どこかフュージョンテイストな香りもよいね。

最大瞬間風速的に今一番のオススメ音源であります。

TOKYO TOWER