今年はその気になったので「2013撰落ち穂拾い」を。撰出にまで至らなかったけれども、何かと気になったり、それなりに聴いていた作品をピックアップ。これはこれで、2013撰の補完になっていて楽しい。
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[(an imitation) blood orange] / Mr.Children (2012)
近年のMr.Children作品の中では最も真っ当なメロディが揃っているように思える。桜井和寿もようやくリハビリが終わった、と言うところか。これで小林武史がもう少し引き算のアレンジを施してくれれば文句なしに2013撰にピックアップしたのだけれども。
小人狂想曲 / コロボックルズ (2012)
ジッタリン・ジンの現代的解釈とも言えるけれども、3ピースの分かりやすいところを泥臭く掬った感覚。演奏力はまだまだグダグダでも、何かの実になりそうな気概のような物を感じさせる。UNLIMITS.の二の舞にだけはならないように願いたいところ。
Kalafina 5th Anniversary LIVE SELECTION 2009-2012 / Kalafina (2013)
主に聴いていたのはDisc2。このユニットならではの気迫が感じられるボーカリゼーション。トラックもまたライブの方がすっきりしていてよろしいのでは?などと思った次第。単体アルバムよりも、このライブ盤の方をお勧めするね。
ダーティーサイエンス / Rhymester (2013)
もう殿堂入りかと思うこともあったけれども、まだまだ攻めの姿勢は緩めない。この男共がいる限り、日本のメジャーHip-Hopはどこまでもしぶとく生き残れるような気がしている。
RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ (2013)
線が細いと思いこんでいたボーカルも、ライブテイクだとなかなか表情豊かで面白い。シングルとして完成している楽曲を中心に、敢えてライブ形式で録音したところに意気込みを感じた。
Vol. 20-Tap: John Zorn's Book of Angels / PAT METHENY (2013)
現代音楽の作曲者が作った作品も、PAT METHENYの手にかかってしまえば完全に自分のものとして料理されてしまう。それほどにこの人のギターは聴きやすいようでいてなかなかどうして独特なものだということを実感させられた。
TUTELA!! / LAGITAGIDA (2013)
新時代のロックインストバンド。プログレに行くわけでもなく、ロックに徹するわけでもなく、何かに追いかけられているように作られたのではないかと思った一枚。まだまだ音の幅が広がっていくマージンがあるように思える。次作以降に期待。
MELODIES (30th ANNIVERSARY EDITION) / 山下達郎 (1983/2013)
とても80年代前半の作品とは思えない芳醇さと若々しさ。山下達郎がなぜ現役でいるのかという問いに答えるために、30周年の節目を持ってリリースされたのではないかとも思えてくる。去年にベスト盤を入手してからずっと、本当に山下達郎漬けになっている。選曲に困った時の達郎頼み。
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うん。これはこれで面白い。「2013撰」と「2013撰落ち穂拾い」でようやく一年を締めくくるラインナップになったような気がする。