音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

Concrete Love / Julia Fordham (2002) SACD

SACDラボ♪♪ 高音質盤でいい音楽を聴くサイト」で知った、予備知識ゼロのアーティスト。SACD層の音質も良いとのことだし、いい感じに雰囲気のある女性ボーカルらしいし、ということで、そこそこに適度な期待を持って購入。

再生してみる。渋い。非常に渋い。女性なのだけれども、非常にスモーキー。しかしいい女性バリトン?ボイスを持っていますな。トラックも一切はしゃぐことなく、深々と演奏を勧めていく。夜中にボリュームを絞って、アルコールをチビチビやりながら聴けば、どっぷり一人愛の世界に入り込めるのではないかというくらいに、渋い。たまたま昼間に聴いてしまったが、これでは正当な評価は出来ない。夜だ、夜。聴くタイミングを選ぶ。方向性は全く異なるけれども、日本では高田みち子辺りの使い勝手を想像させた。

これは静かに手元に置いておく1枚でしょう。忘れてしまうか否かのギリギリのラインで、自分持つラインナップの中に加わっていると多幸感が増す。

【追記】
NW-ZX1経由のPORTAPROで聴くと、低音がいい感じのクッションになって、よりしっとり感が増す。ボーカルもウェットに化けて耳に心地よい。SACDの音質を楽しむのもいいけれども、意外とMP3でも鑑賞に堪えるだけのポテンシャルを持っているよ、これ。