音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

敏いとうとハッピー&ブルー ハイレゾ・ベストコレクション / 敏いとうとハッピー&ブルー (2016 ハイレゾ DSD128)

金曜日は一応洋楽新譜のハイレゾチェックをするのですよ。日本の配信サイトから購入することは滅多にないけれども。で、何気なく眺めていたら、こんな素っ頓狂な音源集を発見してしまった。敏いとうとハッピー&ブルーだなんて、一体どんな需要が?と思ってさらに見るとDSD128でも提供されている。

「ははは。こんなもん、誰が買うんだよ!あ、俺だ!」と、お約束のノリツッコミをした上で購入。「わたし祈ってます」「よせばいいのに」「星降る街角」の3曲、彼らの代表曲かつ自分にとってもなじみのある楽曲を。

さて、これが聴いてみると、ナローレンジながらしっかりと当時のラジオで流れていたようなアナログ感が十分に漂うDSD化に成功していることがよく分かる。「そうだよそうだよ、これがレコードの音だよ!」と、無理に音を弄っていない聴感が非常に好印象。以前、梅沢富美男の「夢芝居」のDSD128音源で感じた「カリッとした仕上がりの音」とは全く異なる傾向の、「当時の録音技術をそのまま今に持ち込みました」的なDSD化がこれまたよろしいでのであります。安心して聴けるDSD音源とでも言えるのかな。どこか懐かしい、ほっとする感じの音質。それでいて、鳴るべき音はしっかり鳴っているという音の引き出し方も上手い。

DSD音源とアナログマスターの相性はバッチリなのだ、と言う事がよく分かる音源でありました。これは、あくまでも個人的に、大当たり。もっと今風のリマスタをしなければ納得しない!と言う人からしたら、絶対に納得出来ない音源ではあろうけれども。ま、いいのです。自分の耳さえ喜んでくれれば。

敏いとうとハッピー&ブルー ハイレゾ・ベストコレクション - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】