音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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マーラー:交響曲第7番《夜の歌》 / ショルティ,シカゴ交響楽団 (1971/2017 SACD)

さて、3枚組マーラーのラストに挑戦。77分強の大作を2度の休憩をはさんで聴く。

E minorと記されているわりには、牧歌的な場面も多くあり「あ、これもマーラーの一つの顔なのね?」と言った、これまでと異なった印象を受けた。荒波に揉まれる小舟に乗っているかの如くの音風景がもっと展開されるかと思いきや、比較的真っ当な航行でしたと言った感。もちろん、最終楽章ラストの勝利宣言は相変わらずで、そこだけでもう十分なカタルシスに繋がるのであります。

いや、こりゃ、完全にマーラーに目覚めてしまった。一気には聴けない、でも、休みを入れながらでも聴き通せるだけの持久力が備わってきた、と言うことなのだろうか。自分の中でのクラシックへの耐性、いや、関心、集中度が格段に高まって来たのを実感出来た1枚。いや、1組。いい買い物をしました。