音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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マーラー:交響曲第5番 / アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1993/2018 CD-DA)

クラシックを積極的に聴く(聴ける)ようになって3年ほどになるのかな?

様々な曲、演奏を楽しめる深度がようやくそれなりのレベルになって来たと言うべきなのか、このところ「発見」が多くなってきているように感じられる。

ベルグルンドの指揮では見えてこなかったシベリウス交響曲第1番の「天地創造をドラマティックに描いた歌絵巻」という曲の視覚化、解釈にも、パーヴォ・ヤルヴィの指揮でようやくたどり着くことが出来た。

話は変わって、今聴いていたのはアバド&ベルリン・フィルのマーラー5番。

例の60枚ボックスセットからまだ聴けていなかったディスクなのだけれども、これがまた音の見通しが素晴らしい。音の一つ一つをすくい上げて提示するかのような演奏に、「マーラーにはしっかりとした美があるのだな」と改めて気づかされている次第。

指揮者や楽団によって楽曲の姿が大きく変わって聞こえてくるクラシック。底知れないその世界の深さに、相も変わらず戦々恐々としておりますよ。

投資した分、しっかりと元は取らないとね、などと思っていたけれども、この世界、実は投資すれども、先が見えない、いや、先にたどり着けることのない泥沼なのではないかと、今になって思うようになって来たのですが…。

くわばらくわばら。