あまりもの眠さに21時に横になれば、2時には目を覚ます。5時間も眠れたのだから、それでよしとする。
そして未明のクラシック音楽タイム。
何を聴こうかとしばし悩んで、このパーヴォ・ヤルヴィによるベートーヴェンを。ヘッドホンをかけて、ディスクをトレイに載せる。
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本当の意味において、自らのクラシック音楽へ入り込む道を切り拓いてくれたその嚆矢が、パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンだった。
以来、自分はパーヴォの作り成す音楽に心酔し、その録音を追いかけ続けている。
今聴いてみても、その初期衝動的なある種の衝撃は変わることがない。簡素でありながらも情感はたっぷりと彫りの深い演奏。
ベートーヴェンが持つ交響曲の屋台骨を読み解くかのように、その音を与え、聴かせてくれる世界観。
これは私にとってのクラシック音楽のホームなのだ。