音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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infinite synthesis 5 / fripSide (2019 ハイレゾ 96/24)

「先祖返り」。

それが第一印象。『infinite synthesis』シリーズの1stに存在していたメロディ重視の要素が戻ってきた感あり。そして思い切った音数減らし。八木沼悟志のトラック数を重ねた派手な音作りが、今作では意図的なのかどうなのか影を潜めて、歌を表に出すことに専念したように感じられる。

もちろんそこはfripSideなので、どこをどう切り取ってもこのユニットの音作りではあるのだけれども、どこかほっとした気分で聴けるのは、実はウェルカムだったりもする。

この重視したポイントが「打ち込み物」から「歌物」にシフトしたことで、メロディメーカーとしての八木沼悟志も十分に堪能出来る仕上がりになっている。ボーカルも聴き取りやすくなり、このシリーズも5作目にして、もしかして一つの転換点なのかと思わせる出来。

久しぶりに1発でしっくり来る作品がやって来ましたよ。

infinite synthesis 5 【Hi-Res】