専業作曲家ではなく、主に歌を歌うことを生業にしているアーティストからの楽曲提供を受けた、MISIAオリジナル6thアルバム。
各アーティストが各々の個性そのままに楽曲を書き下ろし、そのスタイルにMISIAが乗っかり歌うことによって、これまでにないJ-POP感にあふれている。その点ではこれまでで最も極北の位置にあるアルバムかもしれない。
一発で宮沢和史だと分かるサンバナンバー、TAKUROだと分かる歌謡曲スレスレのJ-POPナンバー、それ以外のアーティストもMISIAが歌うことを強く意識したわけではなく「自らの曲をMISIAが歌うとどうなるか?」ことに重きを置いて書き下ろしたように見えてくるから面白い。
それによって、MISIA節とも言える楽曲であったり、歌唱法であったりが封印されることとなり、「J-POPとしてのMISIA」を楽しむことができる。
ある意味において、MISIAのボーカリゼーションの引き出しを増やしたアルバムではないかと。