いつからかリヒテルのピアノは自分にはやや硬めに聞こえると思い始め、若干遠ざかっていたのだけれども、ふと思い立ってチャイコフスキーを聴いてみた。
あれ。リヒテルさんってこんなに立体的な演奏でしたっけ?と言った感。音が3Dなのですよ。硬い、ではなく、立っている、と言えばいいかな。
聴く時々の体調やら気分やらによって、音の聞こえ方が大きく異なってくることは分かってはいたけれども、今晩は絶好調なのだろうな。音がよく見える。
非常に説得力のある演奏でありました。聴いている方も自然と気合いが入るってものだよね。