メロディに派手さはないけれども、送り手と聴き手双方のエイジングを意識したかのような渋かっこよさ。B'zを聴くことが決して恥ずかしいことではないと訴えるような、そんなアルバムなのか。『RISKY』以降の近代B'zの中では、割とよい位置に置いてあげられそうな気はする。俺にとっての最下層は『ELEVEN』なので、あとは推して知るべし。
とはいえ、まぁ、サザンやら矢沢やら忌野やらにやたらと入れ込んでいるその世代の大人が、果たして端から見ていて恥ずかしくないかといえばそうともいえないわけで。B'zファンであるところの我々は、その恥ずかしさを恥ずかしいと思ってしまっては負けなわけで。
だがしかし、だがしかし。渋カッコイイだけのB'zって何だ?「愛のバクダン」で躍起になってプロモーションしている二人を見ていると、あちこちに生じているギャップというか断層というか齟齬というかが、相当なところまで発生しまくっているところが、悲しいようなそうでもないような。
と、外野的なことを色々考えている暇があるくらいなら、アルバムお百度詣りをかませよ、というわけで。いかんせん、自分はB'z原理主義でありますがゆえ。