音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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TEENAGER / フジファブリック (2008)

んー。なるほどな。

これ系が好きな人たちには名盤扱いされています。自分の頭をそれモードに切り換えて聴けば、確かにこりゃすごいや。捨て曲もないし、単調なところもない。でも曲が進めば進むほどに、自分が過去に聴いてきた邦楽商業ロックの先駆者、現時点での中堅ベテラン(矛盾しているな)がやってきたことの凄さを実感させられるわけです。

で、音楽というのは対象年齢が大きなファクターとなりがちな嗜好品なので、新しい血は必ず生まれてくるわけです。自らの血が何度も入れ替わっていくうちに過去の血を受け入れられなくなるように、また、それを経験してしまったからといって今からその洗礼を受ける人たちに対して鼻で笑うことも簡単なわけです。

でも自分の中にある余裕がそれを許すことができる限り、自分が経験してきた血、その各段階はサンプルとして持っておくのもいいのではないのかと。それこそ試薬。その試薬をもってして、自分の今にフィードバックさせて音楽を楽しむというのもアリじゃないかと。

もちろん鼻で嗤うことを否定することもしないわけで。その辺は小狡くいきましょうよ。