音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

GORO IN NEW YORK -異邦人- / 野口五郎 (1977/2013)

自分でもなぜなのかが分からないのだが、たまたま開いたタワーのサイトでこのアルバムに行き着いてしまったのだよ。1977年、野口五郎、ニューヨーク録音、ブレッカーブラザーズ、その他錚々たる面々の参加。これだけのキーワードで「こ、これは、一度は聴いておかないと」という衝動に打ち勝つことが出来ずに購入。

さて。中身はと言うと…あら、メロウ路線なのね。曲もメロウなら演奏もメロウ。ついでにどう聴いても歌謡曲になってしまう野口五郎のボーカルもメロウ。例外の雰囲気を持った曲もあるけれども、それにしてもやはりなんといいますか…野口五郎のカラーに染め上げてしまうという辺り、実はもの凄い個性を持ったボーカリストだったのではないかと、思わず唸ってしまう次第。その本意がどういう意味かはとりあえずは置いといて。

そうそう。筒美京平のアレンジメントは…うーん、これはアメリカのプロデューサーまかせにしてしまった方が面白かったのかもしれない、と思えてしまうよ。筒美京平はコンポジションに徹していてもよかったかもしれない。ほぼ同時期に山下達郎のアメリカレコーディングアルバムが存在するので、比較をするわけではないけれども、ついついそれが頭の中をかすめてしまってねぇ。早い話が、錚々たる面々を使って歌謡曲を演奏させてしまったということなんだわ。それがすごいことなのか、なんだかなー、と思うのかは聴き手次第なのだろうけれども。